「i*tem」算数6年活用レポート
算数の面白さが一杯詰まっていると感じられる問題集
アイテムを見た時、「これだ!」と思いました。計算ドリル、基礎力、定着、考える力、応用力を身につけるためには、それぞれが別々の形でドリルとして存在していますが、アイテムの様に全てが網羅されているのは珍しかったからです。
同じ問題、同じ形の問題を繰り返すことも大切ですが、それだけでは物足りなさを感じていた矢先でした。「考える力」を子どもたちに何とかつけられないかと、授業研究、教材研究、自作のドリル作りをしていましたが、中々成果があげられず悩んでいた時でしたので、タイムリーな問題集でした。
授業の中で効果的に使うのに試行錯誤しました。結果、テーマ(導入)と確かな学力を授業で行い、考える力は宿題として行ってみました。そして、挑戦してみようと思う人は発展問題にも取り組んでみるようになげかけてみました。答えあわせのみ授業で行い、つまずきある子は休み時間や放課後に個別指導しました。私のクラスの子どもたちには、このようなやり方が、一番あっているようでした。数人の子は、アイテムで勉強するのが楽しいと感想をもっていました。が、数人の子は宿題が頭痛の種だと嘆いていました。そうは言いながら、問題が解けたときはうれしそうな顔をするので、まんざらでもないようでした。
ドリルは、無理をせず10問ずつ行い、同じ問題を何度も繰り返し行うことにしました。宿題や朝自習などでも繰り返し行うことで、徐々に時間内に全問解けるようになってきました。おもしろいもので、初歩的なところでつまずいていた子どもたちなので、難易度が上がるともっとつまずくかと思っていたら、最初よりつまずきが少なくなり、達成率も上がってきました。六年くらいになると、一旦やり方が身につくと、数字が多少難しくなっても処理能力は上がってくるものなんだなぁ、と改めて子どもの力に感心しました。
約5ヶ月使って「随所に工夫されており、算数の面白さが一杯詰まっているように感じられる問題集。」という印象をもちました。